投手最強打者vs豪腕クローザーが遂に実現!!

先日投稿した記事に登場した二人の「左腕」が激突。結果は【四球】に終わったのだが、これにも「最強打者左腕」がいかにすごいかを見せつけた。

まずは「投げる」方のレッズのアロルディス・チャップマン投手は今やメジャーを代表するキューバ出身の【クローザー】にまで成長した。
彼の「左」腕から繰り出される最高球速は174km/h。この日は8回からの登板にもかかわらず160km/hを越す球速で、キャッチャーミットめがけて球を放り込んでいた。
対する「打つ」方のジャイアンツのマディソン・バムガーナー投手は今年後半戦のチームにとって【右の代打の切り札】として登場。代打として登場しては本塁打も打つし、実際に長打率はチームNo.2である。

現地時間9月16日、レッズの本拠地グレート・アメリカン・ボール・パークで行われた8回表、レッズが8-5でリード迎えた場面。
ツーアウト1,2塁。一発出れば同点の場面でジャイアンツの名将ブルース・ボウチー監督は満を持してバムガーナーを代打としてコールした。

球場はレッズの本拠地ながら大歓声でこの「対決」を迎える。

初球は外角高めの159km/hのボール球を空振り。
続く2球目は内角の163km/hも空を切る。
簡単に2球で追い込んだチャップマンの貫禄勝ちかと思われたが、3球目の内角低めの164km/h、4球目の外角高めの161km/hを簡単に見送ったバムガーナーは5球目の真ん中の161km/hをファールにする。
カウントは2ボール2ストライク。ファールの間チャップマンは「やれやれ」という半ば苦笑いのような表情でセットポジションに入り続く6球目を投じる。
しかしここで「決めてやろう」と力んだのか、明らかにボールとわかる161km/hでフルカウントに。

最後の7球目は内角低めの158km/hがストライクゾーンを外れ、【四球】となった。

この【四球】だが今シーズンチャップマンはこれまで、ノーボール・ツーストライクと追い込んだ場面を57回迎えていたがたったの1度も【四球】で歩かせたことはなかった。
つまりそれほど投げづらかったのと同時に、警戒していたのであろう。

これが影響したのかこの後チャップマンは次打者に死球を与え失点までする始末。
代打をコールしたボウチー監督は試合後「最高の打席だった」とバムガーナーを讃えた。

【四球】であったが、ファンを存分に魅了した瞬間であったのに間違いはない。

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